ねこやすの不思議雑記

怖い、不思議 気になる世界の話

花見 桜の怖い話について

 

 

 まず、ひな祭りの怖い話を投稿するとか言っておきながらサボってしまいました。PS4のWoLongにハマって気づいたら休日が終わってました。いまさらひな祭りの話題でもないので別のことを書きます。

 

 さて、そろそろ花見の時期がやってきますね。

 

 桜や花見といった華やかで楽しげなものと怪談って、かけ離れているように思えますけど、桜の怖い話って考えてみると、やれ桜の下には死体が埋まっているとか、血を吸った桜はとりわけ綺麗な花をつけるとか、意外とすぐに思いつきますよね。

 

 綺麗な物や人ほど、その表面にばかり気を取られて、隠れている危険や真意に気をつけなきゃいけないという、たぶん世界共通の意識みたいなものが要因にあるんでしょうか。

 

 綺麗な花を見て愛でる、ということを一人で楽しむのじゃなく、皆で集まってする楽しいイベントのようになったのは奈良時代に中国から伝わってきた、梅を鑑賞しながら歌を詠むというものが起源らしいです。

 

 桜に対しての怖いイメージというのも古くからあるようで、ぱっと咲いてぱっと散るというはかなさから、長続きしない、縁起が悪い、と考えられていたようですね。

 

 また、桜が周囲の植物の分の栄養を奪ったり、強く太い根が他の植物の生長を妨げたりして、結果的に他の植物たちが枯れてゆく中で桜だけが咲き誇る。という光景が桜を異様な存在として魅せていたのだと思います。

 

 たしかに大きな桜を前にすると、圧倒的な程の美しさや迫力の自然物に、人が畏怖し、信仰さえしてしまうのも仕方ない気もします。

 

 ちなみに、川辺に桜が多く植えられているのも、根が地盤を固め、ついでの桜見物にやってきた人々によっても踏み固められるという、江戸時代に多く発生した土手の決壊などへの水害対策だそうです。

 

 新型コロナ対策でしばらく自粛していたお花見も、今年はようやく楽しめそうです。

 

 ああ、早く綺麗な桜を眺めながらお酒が飲みたい。