仕事から帰る途中にふと、カモノハシって何だ?という疑問が浮かんだ。
カモノハシっていう生き物は知っている。姿も思い浮かべられる。水辺に棲んでいて、くちばしがあって、水槽のなかを気持ちよさそうに泳ぐ、ん?それはカワウソか?
カモノハシ?カモノハシ??
カワウソの仲間のような気がするけど、くちばしがあるっていうのは何かアヒルとかカモっぽい、もしかしたら鳥類なのか?と思って調べてみた。
このカモノハシという生き物、なんと鳥類でもカワウソの仲間でもなく、単一のカモノハシ属カモノハシ科のカモノハシだった。
では何類なのかというと、一応母親の母乳で赤ちゃんを育てる哺乳類らしいのだけど、にもかかわらずなぜか卵から生まれるというかなり不思議なやつで、後ろ足の爪には小動物を殺せるくらいの強さの毒をそなえている。
母乳もお乳からあげるんじゃなく母カモノハシの体からにじみ出たものを子カモノハシが舐めるという変わった方法。
その奇妙な見た目も、はじめて死骸を見た欧州人が、ビーバーとカモをつなぎ合わせて作った捏造の生物と判断したくらい。
今度、動物園か水族館?にでかけてカモノハシをじっくり観察してみよう、と思ったのだけど、カモノハシはオーストラリアの固有種らしく国外への持ち出しは禁止されているとのこと。つまりオーストラリアに行かない限り一生本物のカモノハシは見ることができない。残念。
数年前にオーストラリアの大規模森林火災でたくさんのコアラが焼け出されたというニュースが報道されていたけど、じつはカモノハシも被害をうけて保護されていたそう。
今までカモノハシなんて気にしたこともなかったくせに、いざ見られないとなるともどかしい。
少し話が変わるのですが、X(Twitter)である人が、会社で怒られている時に、頭の中で(一方その頃サバンナでは)みたいに遠い、まったく関係ない世界のことを考えると楽にやり過ごせる、みたいなことを書いていて、面白いなと思ったんです。
なのでこれからは、会社で怒られた時にはオーストラリアの涼しそうな川をちゃぷちゃぷ泳いでいるカモノハシを想像していこうと思います。
かわいい