ねこやすの不思議雑記

怖い、不思議 気になる世界の話

「黄金の夜明け団」とタロットカード

 最近、タロットカードに興味を持って勉強している。まだカードの意味を覚えながら自分や親しい人を占わせてもらってるくらいだけど、いずれ副業みたいにできたらいいな、とか考えている。

 

 で、さすがにタロットカードの起源くらいは知っておこうと調べてみた。

 

 古すぎて発祥は不明だそうだけど、もともとはカードゲームと用として作られていて、貴族や富豪むけに画家が一枚ずづ手書きで作られていたそう。

 

 今のトランプと一緒で色々な遊び方があったらしく、そのなかの一つとして占いがあったんではないかと言われています。

 

 タロットカードは歴史が深く様々な人が作っていて、絵や数字、こめられた教義や意味など多岐にわたる様なのでのでかなりざっとまとめてみました。

 

15世紀  

 カードゲーム、ギャンブルの道具としてタロットカードが普及する

18世紀

 一大産地であるフランス、マルセイユで作られたものがマルセイユタロットカードと呼ばれるようになる。この頃に、フランス革命などの社会的な不安もあってか、エッティラという占い師の活躍にともない、タロットカードに神秘的な意味合いを見出し、占いに多用されるようになる。エッティラは哲学や錬金術旧約聖書など新しい解釈をもりこんだ初めての占い専用のタロットカードを作りエッティラ版と呼ばれ主流になる。


19世紀末

タロット史の第二の革命「黄金の夜明け団

 ここで黄金の夜明け団という名称が登場する。

 

 名前は聞いたことはあるけど、てっきりフィクションというか架空のものだと思っていた。

 

 19世紀末にイギリスで創設された実在する魔術結社で、そこで、更にユダヤ教カバラ錬金術などから影響があり、カードにより深い意味や解釈を加えられる。

 

 会員であったアーサー・エドワード・ウェイトという人物がそれらを取り入れた新しいタロットカードを作成し、ウェイト版と呼ばれ、今現在も使われているタロットカードの原型となった。のちにロンドンのライダー社が発売しライダー版という名前でも広く知られている。



ウェイト版とライダー版は細かい違いはあるらしいのだけど、ほぼ同じものとして認識されているそうです。

 

 

 実際に私が買ったタロットカードも、「タロットカード ライダー版 ウェイト」というどっちなんだよ、という商品名でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまこの瞬間、どこかでカモノハシが生きている

 

 

 



仕事から帰る途中にふと、カモノハシって何だ?という疑問が浮かんだ。

 

 カモノハシっていう生き物は知っている。姿も思い浮かべられる。水辺に棲んでいて、くちばしがあって、水槽のなかを気持ちよさそうに泳ぐ、ん?それはカワウソか?

 

 カモノハシ?カモノハシ??

 

 カワウソの仲間のような気がするけど、くちばしがあるっていうのは何かアヒルとかカモっぽい、もしかしたら鳥類なのか?と思って調べてみた。

 

 

 

 このカモノハシという生き物、なんと鳥類でもカワウソの仲間でもなく、単一のカモノハシ属カモノハシ科のカモノハシだった。

 

 では何類なのかというと、一応母親の母乳で赤ちゃんを育てる哺乳類らしいのだけど、にもかかわらずなぜか卵から生まれるというかなり不思議なやつで、後ろ足の爪には小動物を殺せるくらいの強さの毒をそなえている。

 

 母乳もお乳からあげるんじゃなく母カモノハシの体からにじみ出たものを子カモノハシが舐めるという変わった方法。

 

 その奇妙な見た目も、はじめて死骸を見た欧州人が、ビーバーとカモをつなぎ合わせて作った捏造の生物と判断したくらい。

 

 

 今度、動物園か水族館?にでかけてカモノハシをじっくり観察してみよう、と思ったのだけど、カモノハシはオーストラリアの固有種らしく国外への持ち出しは禁止されているとのこと。つまりオーストラリアに行かない限り一生本物のカモノハシは見ることができない。残念。

 

 数年前にオーストラリアの大規模森林火災でたくさんのコアラが焼け出されたというニュースが報道されていたけど、じつはカモノハシも被害をうけて保護されていたそう。

 

 今までカモノハシなんて気にしたこともなかったくせに、いざ見られないとなるともどかしい。

 

 

 少し話が変わるのですが、X(Twitter)である人が、会社で怒られている時に、頭の中で(一方その頃サバンナでは)みたいに遠い、まったく関係ない世界のことを考えると楽にやり過ごせる、みたいなことを書いていて、面白いなと思ったんです。

 

 なのでこれからは、会社で怒られた時にはオーストラリアの涼しそうな川をちゃぷちゃぷ泳いでいるカモノハシを想像していこうと思います。

 

かわいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思い出した怪談「寺に預けられた理由」



 ある女性が、幼少期に経験した不可解な出来事を語ってくれた。

 

 

 小学校高学年の頃、学校が終わって自宅のマンションに帰宅すると、リビングで母と2人でなにげない会話をしていた。夕飯の準備をしている母の背中に、今日あった事や気になる男子の話なんかをし、母は相づちをうってくれたり、リアクションをしてくれたりした。

 

 

 そうしているうちに、なにやら家の外の方から、人の声らしきものが聞こえてきた。近くではなく遠くのほうだ。

 

 

 気にせずおしゃべりを続けていたが、気付くと、さっきよりも近そうな場所からまた聞こえてきた。どうやら声の主が、このマンションの方角に近づいてきているらしい。

 

 

 少しすると、さらに近い場所で声が聞こえる。そこでわかったのが、声は女性のもので、どうも二人の女性が大声で何か言い争っているらしい。

 

 

 少し怖くなってきたが、でも自分は家の中だし、お母さんもいるし、別に大丈夫だと思っていた。

 

 

 しかし、争う声はどんどんと近づいてくる。母の方はそんな事など気になっていない様子で、変わらず夕食の準備を続けている。

 

 

 マンションの目の前まで声が近づいてきたところで、出来上がった私の分の夕食を母がテーブルに置いた。宿題終わったの?とのんきなことを言っている。お母さんには聞こえていないのだろうか。

 

 

 怒鳴り声はとうとう、自分の家の玄関の前までやってきた。激しい怒声に怯え、耳を押さえながら、ねえお母さん!怖い!と叫んでも母はこっちを向いてくれない。

 

 

 怒鳴り声がいっそう大きくなり、玄関が乱暴にバンッと開き、二人の女性がもつれあいながら家の中になだれこんできた。

 

 

 派手な髪形にドレス。当時小学生だった自分にも、何となく夜の仕事をしてる人の格好に思えた。

 

 

 驚きと恐怖で固まっていると、二人は互いの服や髪の毛をつかみ合いながら激しい取っ組み合いをくりひろげる。母はこっちを向いてくれない。

 

 

 馬乗りになって顔を叩いたり、叩かれていた方が今度は上になり、頭を押さえつけながら髪を引っ張ったり。

 

 

 

 ぶちぶち、と嫌な音がして髪が引き抜かれ、やられた方はぐったりと動かなくなった。上に乗っている女は髪の毛を握りしめゲラゲラ笑っている。

 

 

 笑っていた女が握っていた髪を投げ捨て、それがテーブルに置かれた料理の上に落ちた。

 

 

 とっさに悲鳴をあげて料理の皿を手で払いのけると、やっと母がどうしたの?と振り返った。

 

 

 恐怖で混乱してうまく喋れず、だって髪が、皿に、とだけ言うと、母は怪訝そうな顔で、お母さんの髪入っちゃってた?でもそんな、振り払うことないじゃない、と怒っている。

 

 

 気が付くと二人の女も、投げた髪の毛も消えていた。

 

 

 いま目の前で起きた出来事を、必死に母に説明する。

 

 

 女の人ふたりが喧嘩しながら家に入ってきて、馬乗りになって髪つかんだりして、やられた人は動かなくなって、と、そこまで説明したところで、それまで不思議そうな顔をしていた母が、無表情になった。

 

 

 なぜかそれからは何を言ってもろくに答えてくれず、お父さん帰ってきたら出かけるから、早くご飯食べて部屋で待ってなさい、と言われた。

 

 

 部屋で待っていると、父が帰宅し、両親はリビングでひそひそと何か話しているが、内容は聞き取れない。

 

 

 そのあと本当に三人で車に乗って家を出て、家から遠く離れた場所にあるお寺に連れていかれた。

 

 

 両親は寺のお坊さんと長い時間、何かを話し車で帰っていった。

 

 

 そしてその日から高校に入学するまでの数年間、一度も家には帰らずに自分は寺に預けられた、という。

 

 

 

 そう語ってくれた女性に、お寺で数年間何をしていたんですか?そこから学校とかに通っていたんですか?と尋ねると、女性は

 

 

 「それは聞かないでください」と言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思い出した怪談「死神」



 とある女性の体験した話。

 

 

 女性は夫の社宅に、幼稚園にあがる前の息子との3人暮らしをしていた。

 

 

 夫は朝から仕事に出かけるので、昼間は息子と2人きりで過ごす。

 

 

 その頃、社宅内で夏風邪が流行っており、気をつけてはいたのだけど息子も夏風邪をひいてしまった。

 

 

 一時は熱も上がり、ひやひやしたのだけど、1週間ほどでそれも治り、今は床に敷いたタオルケットの上ですやすやと眠っている。可愛い寝顔をずっと見ていたい気持ちだったが、そうもいかないので家事にとりかかる。

 

 

 その日は朝から3人分のシーツを洗っていて、ベランダに干していたが、急に大雨が降ってきてしまったので慌てて取りこんだ。しかたなく部屋の中に洗濯ロープを張り、3人分のシーツを干す、ちょうど部屋を二つに分断するように。

 

 

 

 

 それも終えて、やっとひと息ついて子供の寝顔をながめていると、ふいに、シーツがふわっと揺れた。

 

 

 除湿にしていたエアコンの風が当たったのかなと思っていると、息子が目を覚ましていることに気がついた。目をぱっちりと開け、シーツの一点を見つめている。

 

 どうしたの?と聞くと。息子は、「あれ」と答える。

 

 「あれ、なに?」 

 

 

 息子が見ていた辺りに目をやると、ふいにシーツがくっきりと人の形に浮き上がった。

 

 

 ぎょっして声も出せずに固まっていると、ふいにその人型が動きだした。わたし達親子の方へ、ゆっくりと。

 

 

 

 そしてある事に気づいてぞっとした。シーツが息子のひざにかかっている。息子の足はそいつのいる方にあるのだ。

 

 

 息子の体がずる、と引っ張られた。

 

 

 飛びついて息子の両腕をつかみ、引っ張ったが、向こうにいるそいつも引っ張り返してくる。自分の体ごと持っていかれそうになるのを必死でふんばり、何とか息子をひっぱりだした。息子の足首をつかんだ骨だけの手ごと。

 

 

 骨の手は息子の足首からす、と手を放し、シーツの向こう側へ消えていった。

 

 

 夫が帰るまで、シーツを片付けることも出来ずに子供を抱いてふるえていた。

 

 

 夜になって帰宅した夫に、必死で昼間あった出来事を泣き泣き話したが、夫は夢でも見たんだろ。子供の看病で疲れていたんだよ、と真面目にとりあってくれない。

 

 

 本当にあったんだよ!夢じゃない!と、言い合っていると、部屋のインターフォンが鳴った。

 

 

 隣の部屋の奥さんが神妙な面持ちで立っていた。

 

 

 同居している義理の父が、夏風邪をこじらせていたのだが、つい数時間前、他界した。しばらくの間ばたばたと騒がしいかもしれないけど申し訳ない、との事だった。

 

 

 昼間あった出来事との関連はわからない。ただ、後になって思い出すと、あの骨だけの手がシーツの向こうに消える時に、何か言っていた気がする。しゃがれたような声で、「ちがう」と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猫にまつわるオカルト

 

 



 





猫に限らず、動物の妖怪や神様って沢山いますよね。人を助けたり欺いたり、怖がられたり、信仰されたり。

 

 基本的には動物が畏怖の対象になる理由って、病気を媒介するから遠ざけられているんではないかと思います。昔は村人一人が病気になることで、その家どころか村全体まで危険にさらしてしまう可能性があるんですから当然ですよね。

 

 

 その一方で人の暮らしの助けになる動物も沢山います。馬や牛は人や荷物を運んでくれ、犬は猟を手伝う。

 

 そうして怖がられつつも有難がられていたから、動物は妖怪にされたり神様にされたりしたのでしょう。

 

 お稲荷様や犬神信仰、隠神刑部という狸の神様。牛と馬の頭をもつ鬼、牛頭と馬頭、化け猫、又猫

 

 

 猫はもともと、日本には生息しておらず、奈良時代から平安時代の1200~1300年前、中国から仏教が伝えられた際に、大事な経典をねずみの害から守るために船に乗せられ日本にやってきた言われています。

 

 可愛らしい見た目とうらはらに鋭い爪と牙を持ち、暗闇の中で目を光らせ俊敏に狩りをする。そんな姿が昔の人々の想像をかきたて、数多くの猫妖怪が生まれたのでしょう。

 

 

 

 猫は10年生きると化け猫や又猫になると言われているのですが、化け猫は人の言葉を話し、死体を躍らせたり人を襲って食べてからその人に化けてなり代わったりする。

 

 又猫の場合は、野良猫ではなくペットが又猫になるケースもあり、飼い主に恩返しをするとも言われています。

 

 ちなみに化け猫のしっぽは1本、猫又は2本。

 

 

 そしてそこからさらに20年、年をとると猫魈(ねこしょう)という大妖怪になり、強い霊力と人を超越した知識と3本のしっぽを持ち、化け猫や猫又を従えるボスのような妖怪になるそうです。

 

 

 

 

 そういえば、猫の瞳は時間帯や明るさに応じて形を変えるらしく、忍者はこれを猫目時計とよんで時間を把握する目安にしていたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日に戻りたい

 

お題「この前読んだ本」

 


  田辺青蛙 「人魚の石」

 

 最初の方は、これは何小説何だろう?と思いながら読んでいました。淡々と主人公と人魚のうお太郎の怪しい生活を無心で読んでいたのですが、後半になってああこれは紛れもなくホラー小説だと思いました。

 

 

 田辺青蛙さんの小説を始めて読んだのは2009年。

 

 メディアファクトリー主催の怪談の宴2009というイベントのチケットが抽選で当たり、行ったとき。

 

 開演前だったか、間の休憩の時間だったか忘れたのだけど、物販コーナーをぶらぶらしていて、何気なく手に取った文庫本を見ていたら、かたわらに立っていたスタッフの男性に、「今買えば田辺先生ご本人にサインを書いてもらえますよ」と言われ、目の前に座っている女性がスタッフさんではなく作家本人だと気づいた。

 

 その時は田辺さんのことを全く知らなかったのだけど、なんだか気まずくて買ってしまった。

 

 その時買ったのが「生き屏風」

 

 サインも書いてもらい家に帰ってから読んでどはまりした。

 

 

 あの時、私が田辺さんを知らないということ、きっと田辺さんも察していたと思います。

 

 タイムスリップできるならあの時に戻って、「まだ読んでないけどあなたの小説すっごい好きですよ」と言いたい。

 

ちいかわの怖い話

 


ちいかわとは、なんかちいさくてかわいいやつの略で、イラストレーターのナガノさんがX(Twitter)で連載している作品です。アニメにもなっています。

 

 わたしも、なんとなく存在は知っていたのですが、女性や子供に人気のかわいいキャラクター、くらいにしか思っていませんでした。サンリオとかそういう感じの。

 

 

 なのですが、ある時知り合いから、ちいかわは何か闇が深い、という話を聞き、気になって見てみました。最初は本当にかわいいキャラがほのぼのしているだけだったのですが、少しずつ不穏な気配が漂ってきました。

 

 

たべものと労働

 

 ちいかわの世界には定期的に食べ物が無限にわいてくるスポットがランダムで出現します。

 



 

 なので彼らは食べ物に困ることはあまりないのですが、たまにこういったスポットが全て枯渇してしまうことがあります。

 

 

 そうすると彼らも飢えるので食べ物をお金で買わなければなりません。お金を得るために何をするかというと、労働です。

 

 




 労働にも種類があり、草むしりなどの簡単で安い報酬のものから危険なやつらの討伐など高報酬なものもあります。



 

 

ちいかわ族と危険なやつらの関係

 

 上に書いた危険な討伐対象。キメラでかつよと呼ばれている怪物たち。こいつらはちいかわ達を捕食します。討伐に向った者は二度と戻らなかったり、というケースも多いのですが、そうしてちいかわ族の数が減ると、なぜか食べ物の無限沸き場が復活します。

 

 

 

 

 

ちいかわ族の末路

 

 

 一部のちいかわは、強くなりたい、たくさん稼いで強い武器が欲しい、など強い向上心をもつ者もいます。それが原因とはっきり作中で書かれている訳では無いのですが、ちいかわ族の中にはキメラに進化してしまう者がいます。キメラになるとちいかわだった頃の記憶や温厚な性格は消え(記憶は最初のうちは残っている模様)ちいかわ達を襲いそして、ちいかわ達の討伐対象となるのです。

 

 

 

 

 

鎧さん

 

 

鎧さんはちいかわ達に労働を斡旋したり手作りの物を売ってくれたり住環境のお世話をしてくれる存在です。みんな優しく、友好的なのですが、あまりちいかわ達と仲良くしすぎてはいけない決まりらしくたまに上司っぽい金色の鎧さんに叱られています。

 

 

 仲良くしすぎると叱られるということは、一定の距離間を持たなければいけない関係性であり、ちいかわ達を統治、管理していると思われます。

 

 

 ちいかわ達の数が増えると食べ物の供給を止め、討伐に向かわせてちいかわ達の数を減らすなどの数の管理をしている存在だと考察されています。

 

 

 

 

 ちいかわについて多少まとめてみましたが、まだまだ謎も多く、現在も島篇という長編が連載中で目が離せません。

 

 

 

 ちなみに私はハチワレ推しです。