WBCにちなんで野球に関する怖い話でも、と思ってたんですが、そもそも野球をWBCしか見てないにわかなので何も思いつきませんでした。全然ちがうことを書きます。
昔から刑務所の中という世界が気になっていました。普通に暮らしている人間にはうかがい知ることのできない世界。日常から隔絶されてはいるけれど、その中にはその中の日常が存在する、自分とは別の日常が流れている場所。
そして極刑という、合法的に人の命が消える特異な場所。
よく耳にはするけど刑務所と拘置所、留置場ってどう違うんだろうと思って調べてみたら、
刑務所
罪を犯した人が裁判で有罪になり、言い渡された刑に服するために閉じ込められる場所。更生が目的なので、健康維持や出所後の暮らしのために刑務作業が義務づけられている。
犯罪の容疑で拘束されている、まだ裁判で刑が決まっていない未決拘禁者という扱いの人間が収容される場所。まだ受刑者ではないので買い物ができる。買えるものは
衣類、新聞、文具、お菓子や缶詰、カップ麺などの食べ物。酒やたばこは流石にだめ。実は死刑囚もここに収容されます。理由は更生の必要がないから。
留置場
犯罪を犯した可能性のある人間を、逃亡や罪証隠滅を防ぐために収容するための場所で、拘置所と同じように買い物ができ、2012年まではなんとたばこも吸えました。
朝食後の運動の時間(10~15分)に2本まで。取り調べの時に刑事さんが許可した場合も吸えたようですが、世界的な禁煙の傾向と、取り調べの際に横行した、ニコチン中毒者に対して、たばこを吸わせてやるから白状しろ、という交渉が問題視されていたことも要因のようです。
昔、仕事で少年刑務の中に入ったことがあるんですが、持ち込むものは入る前に細かく記載して、帰る時にはその記載とひとつひとつ照らし合わせるという感じで当然管理が厳しかったです。
通ってはいけない、迂回しなければいけない通路なども指示があったのですが、説明を受けた一緒に入った同僚がそれを私に伝え忘れ、わたしは刑務官に死ぬほど怒られました。大人になってからあれほど大人に怒られたのは初めてかもしれません。