ねこやすの不思議雑記

怖い、不思議 気になる世界の話

落ちた者が石化する湖

 アフリカのタンザニアにあるナトロン湖。

 

 別名「炎の湖」そして「死の湖」。

 

 炎の方の由来はその色にあります。

 

 この湖は塩湖なのですが、ここは2つの川から流れ込んだ水でできていて、貯まるだけで流れ出ていかないという特殊な環境です。

 

 日中の気温が40℃を超えるので水は蒸発するんですが、水に含まれている塩化ナトリウムやアルカリ性はそのままどんどん濃くなり、その環境を好む藍藻の大量発生で赤くなっています。

 

 

 そして2つ目の死の湖の由来ですが,

動物写真家のニック・ブラントさんがここを訪れた際、まるで石化したような動物の死骸の数々を発見。彼は3週間かけて最も状態の良い物を集め、写真に収めました。



 

 これらの動物達は、誤って湖に墜落し死ぬと、濃い塩分濃度と強アルカリによって腐敗を防ぎ、石化(石灰化)します。そして気温により水は蒸発し、死骸はからからに乾き、在りし日の姿をとどめたまま時を経ています。

 

 しかしこんなやばい湖も、藍藻を食べにやってくるフラミンゴ達の重要な繁殖地となっているのですが、近年では山林伐採や砂漠化などの影響で湖が縮小し続け、やがては消えてしまうと言われています。

 

 ちなみにフラミンゴのピンク色の体も、この湖を覆う藍藻を食べているからだそうで、餌が少ないとフラミンゴは白くなるそうです。